印刷物は、必要なくなったのか?

「社内でペーパーレスが推奨されているので、紙の印刷物が減っているんですよ。」

お客様からこんな声をよく耳にするようになりました。

 

 

時代のトレンドですよね。

そんな声を聞くと、私たちの仕事は時代に逆行し、もはや必要とされなくなるのではないかとさえ考えてしまうこともあります。

 

効率化や環境保護のことを考えれば、ペーパーレス化は必要でしょう。デジタルで伝えることの方が割に合っている。

 

そうだとしたら、印刷物を使い続ける理由は何か?

 

私が、理由のひとつとして頭に浮かんだのは、

面と向かってのコミュニケーションです。

 

 

例えば、チラシの話。

誰かにおすすめのイベントの情報を伝えたいとします。ペーパーレスであれば、情報をウェブサイトでみるか、メールで送るかSNSで伝えればいいでしょう。そこには、直接会ったり、話をしたりする必要はありません。

 

ですが、チラシで伝えるのであれば、よほど遠くにいる人でない限り、直接渡して伝えるのではないでしょうか。そうすることで、顔を合わせてのコミュニケーションが生まれます。

 

 

一見面倒に思えるかもしれませんが、こういったことが今の世の中に必要とされていることではないかと思います。

 

コミュニケーション不足の会社、家族がこれだけ増えた原因のひとつがコミュニケーションツールの発達にあるのではないかと思います。

 

 

顔を合わせず、ビジネスが成立する。

家族と面と向かって話さなくても生活が成り立つ。

 

 

便利さや快適さを追求した反面、失うものも数多くあるのではないでしょうか。

 

チラシという実体物があるからこそ、それを介してコミュニケーションが生まれる。

 

あえて、紙の印刷物を使う理由は、そこにあるのではないか。

 

もちろん、ペーパーレスにすることは効率的だし、環境にも良い影響を与えます。

ですが、印刷物の良い面もあります。

その良い面を活かすようにしなければならないのだと思います。