複写式伝票は、ノーカーボン用紙(感圧紙)が使われます。ノーカーボン用紙は、上用紙、中用紙、下用紙の3種類あり、複写枚数によって使い分けています。この3種類の用紙の組合わせで紙が写る仕組みができます。 上用紙と中用紙には、裏面に無色の発色剤が入ったマイクロカプセルが塗布されています。中用紙と下用紙には、表面に顕色剤が塗布されています。この3種類の用紙を重ねて、ボールペンやドットプリンターなどで圧力をかけると、上用紙や中用紙に塗布されたマイクロカプセルが、壊れて発色剤が流れ出し、下の紙の顕色剤と化学反応を起こすことで発色します。マイクロカプセルの他に緩衝材が塗布されており、通常の取り扱いにおいては、発色されない仕組みになっています。このため、上用紙、中用紙、下用紙の順番が正しくセットされていなければ発色が起こりません。